Fairstart Global - JAPAN -
家庭外に置かれた子どもたちを養育する施設スタッフおよび里親のための「フェアスタートトレーニング」

トピック B:安心感を与える養育者の在り方 1/5

子どもたちにつながりを教える仕事に力を入れる際に、最適な行動とは何か

つながりを教える仕事をする、ということよりも、それをどうやるか(つながりの質)が大切なところです。

赤ちゃんと心を通わせるやり方(特に、生後2年間)は、学習プロセスであり、それを通じて、赤ちゃんは、分離との向き合い方と、他の人とのつながり方を覚えます。これは、最初の養育者から学ぶものであり、幼少期の養育者とのつながり合いが、子どもの愛着パターンを形成します。

安心感を得られた子どもの健全な愛着パターン

養育者が安全基地として機能すると、その子はその養育者が離れようとすると悲しくなりますが、それは一時的なことです。セッション2の「愛着」についての説明のように、この子はすぐに、養育者のもとから離れて、遊戯や探索をして長い時間を過ごすようになります。

良い養育者に育てられた幼い子には、健全な愛着パターンが形成されます。この子どもは、成長するにつれて、自分について楽観的な考え方や、他の子どもや養育者など他の人を前向きに信用する姿勢を身に付けます。また、必要にときに、愛情や助けを求めるようになります。他の子どもたちと遊ぶことができるだけではなく、つまらなくなると、それまで一緒に遊んでいた子から離れて、また他の遊び相手を見つます。また、他の養育者よりもある養育者に愛着を感じ、その養育者をより好んだり、他の子どもよりもある子どもを好むこともあり、そのようにして友達関係を築いていきます。この子が成長すると、社会的な人間関係でも、十分に能力を発揮することでしょう。学校や他の施設でも可能な限りのことを学ぶことができるでしょう。

これは、養育者が、乳幼児が安心できる方法でつながりを持てた場合にのみ、実現されます。

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