Fairstart Global - JAPAN -
家庭外に置かれた子どもたちを養育する施設スタッフおよび里親のための「フェアスタートトレーニング」

トピック B:安心感を与える養育者の在り方 3/5

グループでの話し合い

普段の子どもたちとの接し方を思い返したときに、

ふれあいを求める子どもたちに、もっと気を配って反応するとことができるのは、どのようなことをしているときでしょうか?

相互のふれあい:養育者1人と子どもたち4~6人程度のグループで、相互のふれあいに十分に気を配るために毎日していること(合唱、遊戯など)はありますか? 赤ちゃんの日課的な仕事をしているときに、どうすれば相互に触れ合うことができますか?

敏感に反応する:日課的な仕事(食事、着替えなどの世話)をしてきるときの特定の子どもの反応について考えてみます。 その子の世話をするときに、最も効果的にその子に関心を抱かせられる方法は何ですか? どうすれば、その子の感情に敏感になれますか?スタッフがどのような行動をすると最も効果がありますか?

子どもにとって身近な存在になる: 子どもがスタッフの関心や助けを必要とするとき(恐怖、不安、不満、痛みなどで)、その子は、スタッフがそばに来てくれるまでに、どれくらい待たなければ なりませんか? 子どもが助けを必要としている場合には、決まりに則るだけではなく、その必要に応じて対応しなければなりません。
少数のスタッフで大勢の子どもたちの世話をしている場合に、この課題をどう克服すれば、子どもたちにとって可能な限り身近な存在になれるのでしょうか?

子どもに振り舞わされることなく、子どもを思いやる: 子どもが不快に感じたり、怒ったり、絶えず口論したり、イライラしたり、八つ当たりをしたりするのはどんなときですか? その子の感情は、スタッフにどのような影響を与えて、スタッフはどのような反応をしますか? その子に聞き分けがないときや極度に興奮していても、何が起こったかを考えて、落ち着いて、動じずに、優しくするには、どうすればよいですか? 子どもたちのどのような行動が、スタッフを怒らせたり、イライラさせたりしますか? 興奮している子どもたちと一緒になって興奮しないためには、特にどのようなことに注意すればよいですか?

子どもの考えていることや感じていることを考える:子どもたちの世話をしながら、子どもたちにどのように話しかけますか?
例えば、 子どもの世話をしているときに、その子に、そのときにしていることについて話かけます。 「じゃあ、このおもちゃで遊んでみましょうか。〇〇ちゃんは、このおもちゃを初めて見るから、少し怖いかな?でも大丈夫よ。どんなおもちゃが一緒にみてみ ましょう」、あるいは「いま、哺乳瓶でミルクを飲んでいるのよ。とてもお腹が空いていたのね。ミルクを飲むのはとてもいいことなのよ。幸せな気持ちになるでしょ?

理解度チェック

  • 子どものとの相互のふれあいを持つとはどういう意味か?
  • 子どもに食べさせたり、飲ませたり、着替えたりさせる際に、敏感な養育者はどのように行動するか?
  • 子どもにとって身近な存在とはどういう意味か?
  • 子どもがごねたり、かんしゃくを起こしたり、怒ったり、悲しんだり、不満を言ったりするときに、養育者はどのように振る舞い、感じなければならないか?
  • 子どもが子ども自身や他の人の考えや気持ちを理解できるように、養育者はどう手助けすればよいか?
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