Fairstart Global - JAPAN -
家庭外に置かれた子どもたちを養育する施設スタッフおよび里親のための「フェアスタートトレーニング」

トピックA:健全な脳の発達と愛着に物理的刺激が極めて重要である理由 1/4

何百万の年もの間、哺乳類の母親と赤ちゃんの間の物理的接触(スキンシップ)を発展させてきました。犬、猫、牛などの哺乳類は出産後、頻繁に子どもたちの体をなめたり、子どもたちのそばで横になったりして、密接な物理的接触を子どもに与えます。なめることは、子どもを清潔に保つことだけではなく、動物の赤ちゃんの脳を「起動」させて、脳の働きを活発にします。物理的接触はまた、親と子の間の愛着と精神的な絆作りの「第一歩」でもあります。出生後、なめてもらえなかった子犬や子猫は、脳の活動不足のために、しばらくすると死んでしまいます。

うつ病」とは本来、「脳の活動低下」を意味し、赤ちゃんのうつ病は、物理的刺激不足に始まり、脳の活動が鈍化することが原因です。施設で育つ乳幼児や親に捨てられた乳幼児は特に、生みの親の喪失や施設の人手不足により、この刺激不足の危険にさらされます。家庭崩壊的な状況下にある親の多くが、赤ちゃんに物理的な刺激を与えることができず、多くの子どもが、施設や里親に託される前にすでに、脳の刺激不足になっています。

哺乳類は、未熟で不安定な脳を持って生まれ、出生後しばらくの間は、脳の活動は、物理的接触よる刺激を十分に受けた場合にのみ、活発になり、安定化します。

母親のお腹から出てきてすぐの触れ合い(スキンシップ)もまた、愛着システムの「起動」に極めて重要です。
初期の愛着における問題は、母親が新生児に触れることができなかったり、抱き上げたいときにそれができなかったりした場合に見られます。

例えば、病院での出産に関する調査研究によると、日中に一定の間隔で、母親のもとから新生児を連れ去ると、母親は、より頻繁に罪悪感を覚えて、わが子の感情やわが子が必要としているものを理解したり、受け止めたりすることに不安を感じ、子育てについての意思決定に自信が持てなくなります。この物理的に離れている時間が長くなると、母親はわが子への愛着感を失い、わが子を他人と認識するおそれがあります。絆(結びつき)という感覚は、出産後、長い時間にわたり、母親と赤ちゃんとの間に、自由な物理的接触が持てるかどうかにかかっています。

虚弱な新生児は、早産や出生時の合併症といった出生時の健康状態に脅かされるだけではなく、保育器などにより医学的理由から母親から引き離されることが多く、これは、子どもの脳の活動と母親のわが子への愛着感の両方に負の影響を与えます。このような理由から現在は、新生児を看護する多くの病院施設において、母親が、産んだばかりのわが子から引き離されてしまうことはありません。

赤ちゃんマッサージのやり方を紹介している動画(YouTubeなどで多数公開されています)

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