トピックC: 「1日目からわたしを大切にしてくれた、それとも...」 別れに対する不安
子どもは別れに対する不安から、新しい養育者に何が何でも適応して、新しい環境でも拒絶されてしまわないように行動することがよくあります。 子どもによっては、里親をすぐに気に入り、1日目から問題なく適応しているような印象を与え、出会う人すべてに愛嬌を振りまくことがあります。しかし、子どもとの真の情緒的絆は長い時間をかけて築かれるものです。そのため、愛想の良さは二度と拒絶されないようにするための子どもなりの術であると 考える必要があります。あまりにもすんなり適応したかのような振る舞いは、別れへの不安によるものであり、数ヵ月後、子どもの安心感が深まり始めたころに、問題が見られたり、衝突したりする可能性があります。 問題を隠そうとせずに、何が難しいのかを示したり、衝突したりし始めるのは、実際には、その子どもが里親を信頼し始めている証拠です。
これまでのことを振り返り、対話するための質問:
- 初めて会ったときの里子の反応はどうだったか。
- 寛容さを持ち忍耐強く、里子が適応できるように手助けしたことはあるか。
- 里子は、里親がそばから離れようとすると、とても不安になるか。 そうなるとき、里親は落ち着いて優しく、その状況を解決できるか。
- 子どもは愛嬌を振りまこうとし、里親の期待通りに応えているか。里親はそれにどう反応しているか。