トピックC: 障がいを持つ子どもの自尊心を高める
子どもたちが、自分自身の受け止め方を身に着けることの方が、障がいがどのようなものであるかよりも大事なことです。 人として大切にされる環境で育つ子どもは、もちろんそれを実感しながら育ちます。
しかしながら、障がいを持つ子どもたちはとかく、仲間や他の人からの嫌がらせの対象になり易いため、スタッフは、子どもたちの話をする時間を作り、そのような場面に直面したときの対策を立てられるよう支援しなければなりません。 また、他の子どもたちに、障害を持つ子どものことを話し、障がいがあろうとなかろうと、子どもはみな同様に尊重されるべき存在であるということを教えならければなりません。 これを行うには、障がいを持つ子どもをグループ活動に参加させて、障がいを持つ子は守り助けるべき存在であることを障がいを持たない子どもたちに気づかせなければなりません。 また、障がいを持つ子どもへの嫌がらせや暴力は断じて許してはなりません。
生みの親との交流がある場合には、わが子に障がいがあることをどう思うかについて話す機会を設けるとよいでしょう。 そのような機会を通じて、スタッフは、(実の子を施設に預ける選択をした)生みの親の心情を受け入れて、親の境遇に理解を示すとよいでしょう。 障がいを持つ子どもたちの親は罪悪感に苦しむことが多く、周囲からの非難を恐れていることがあり、過保護になることがあります。 関心と思いやりは親にとって励みになるものであり、関心の高い思いやりのある専門家と話す機会は極めて意義のあることです。