Fairstart Global - JAPAN -
家庭外に置かれた子どもたちを養育する施設スタッフおよび里親のための「フェアスタートトレーニング」

子どもの障がいと放棄にはどのような因果関係があるのか?

障がいを持つ子ども(特に生まれつきの場合)は、親から育児放棄されるリスクが、障がいを持たない子どもよりも高くなります。 生まれてきた子どもに障がいがあることを知った親は、そのショックから、わが子に対する愛着や絆を失ってしまうことがあり、どの国でも、障がいを持つ子どもは、その親も含めて、社会的に孤立しがちです。 地域の文化によっては、障がいは「天罰」と考えられ、恥ずかしいことであるほか、偏見や迷信から来る恐怖心の的になることがあります。

親もまた、障がいを持つわが子を育てることを大変な重荷と感じることもあります。 そのような理由から、障がいを持つ子どもはとかく放棄されやすく、 虐待や性的暴力にさらされる危険が高くなります。 障がいを持った子どもを親が育てられるように支援したり、子どもの成長を支えられるよう知識的に支援したりといった社会的体制が整っている国は少ないというのが現実です。 何等かの支援を受けられれば家族で暮らせたであろう子どもたちが放棄されるケースは後を絶ちません。

 「障がい」という言葉の意味するところは幅広く、その種類もそれに伴う問題も多様です。 社会的養護下にある子どもたちの障がいには主に、

  • 感覚障がい: 盲、聾あるいは視覚障がい、聴覚障がい。
  • 遺伝性疾患: ダウン症など
  • 脳疾患/損傷: 早産、妊娠中のアルコール摂取、虐待による脳損傷など。
    てんかん。
  • 病気による後遺症: ポリオ感染による麻痺
  • 脳の発達の遅れ: 乳児期の剥奪や刺激不足といった環境的要因によるもの(参照: オリジナルバージョン > セッション4 - 病院モデル)。

このリソースセッションでは、各障がいの詳細や療法を説明することはできません。
具体的な障がいやその療法については、お近くの社会福祉サービスや、特定の障がいを持つ子どもの支援団体などにお問い合わせください。 また、学校の先生や保健師に相談することもお勧めします。
このセッションでは、障がいを持つ子どもと接する際の一般的なガイドラインを提供します。

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