トピックB:
一貫した社会的つながりを実現するための勤務体制の見直し
注意
勤務体制の改善は、施設の気質やスタッフの私生活に影響するため、容易なことではありません。 また、地域の労働市況や労働基準も考慮しなければなりません。 そのため、改善のための交渉には時間をかけて、 誰もが納得し、意見の一致が得られるまで根気よく話し合うことが重要になります。 可能な範囲で最適な解決策にたどり着くまでに、1回のセッションでは足りないこともあるでしょう。 その場合は、セッション9を必要に応じて繰り返してください。 まずは、協議中の意見を簡単に記録し、セッションの終わりに内容をまとめる書記係を決め ます。 前回のセッションと同様に、可能性を探るために関係者同士のインタビューをしてから、グループに分かれてアイデアを出し合い、勤務体制(シフト)についての最終決定を行います。
インタビュー1: スタッフからリーダーへのインタビュー
- トピックAで触れた一貫性のある養育者と子どものつながりについて、施設の現状をどう思うか。
- 同一の養育者が子どもたちを一日中担当するとしたら、どのような勤務体制が理想的か。 (実行可能かどうかは別として)
- その理想的な勤務体制に近づくために、改善すべき姿勢または信念は何か。
- 作業計画と勤務体制にはどのような実務上の変更(調整)が必要になるか。
- 変更する場合に、問題になると思う点(話し合いが必要な点)を3つ挙げる。
- 話し合いが必要だと考えられる実務上の問題のうち、重要度の高いものを3つ挙げる。
5分間: 聞き手役のスタッフとインストラクターはインタビューについてのフィードバックを提供します。その間、インタビューした人とリーダーは何ら反論することなく、フィードバックを聞いてください。
5分間: 全員で話し合いをして、結論を出します。 リーダーの考えに基づく勤務体制の変更を検討するにあたり、解決しなければならない主要問題を3つ挙げて、
書記係がそれを記録してください。
インタビュー2: リーダーからスタッフ/作業計画担当者へのインタビュー
- トピックAで触れた一貫性のある養育者と子どものつながりについて、施設の現状をどう思うか。
- スタッフの平均勤続年数はどれくらいか。 病気やその他の理由でスタッフが入れ替わることが頻繁にあるか。 3年以上勤続しているスタッフは何人いるか。
- 同一の養育者が子どもたちを一日中担当するとしたら、どのような勤務体制が理想的か。 (実行可能かどうかは別として)
- その理想的な体制を実現するために、どれくらいの時間をかけることが現実的か。
- その理想的な勤務体制に近づくために、改善すべき姿勢または信念は何か。
- 作業計画と勤務体制にはどのような実務上の変更(調整)が必要になるか。
- 変更する場合に、問題になると思う点(話し合いが必要な点)を3つ挙げる。
- 話し合いが必要だと考えられる実務上の問題のうち、重要度の高いものを3つ挙げる。
5分間: 聞き手役のスタッフはインタビューについてのフィードバックを提供します。その間、リーダーは何ら反論することなく、フィードバックを聞いてください。
5分間: 全員で話し合いをして、結論を出します。 スタッフの考えに基づく勤務体制の変更を検討するにあたり、解決しなければならない主要問題を3つ挙げて、 書記係がそれを記録してください。
5分間: リーダーはグループでの話し合いに向けて、この2つのインタビューで判明した最重要課題を3つ選択するか、または6つの課題を3つの質問にまとめます。
3グループに分かれて提案およびブレインストーミング
(20分)この話し合いの目的は、3つの最重要課題の解決策をグループごとに検討することです。グループに分れて、 各グループが課題のいずれかを選択して、その解決策を提案します。
- その課題の実務上の問題は何か。
- (新しい体制に)変更した場合、スタッフはどのような問題を抱えることになるか(家族との時間、通勤手段など)。
- (新しい体制に)変更した場合、スタッフにとってどのようなメリットがあるか。
- どうすれば、この問題を解決できるか(思い浮かんだアイデアを出し合う)。
- この問題の解決するために施設リーダーに提言したいことは何か。
- この問題の解決に向けて、リーダーとスタッフはどうすればお互いに協力できるか。
全員出席のセッション
(3グループ x 5分)
(20 分間)
グループごとの説明、解決策、リーダーへの提言を一覧にします。
課題:
• 子どもたちに一貫した養育を提供するために最優先で解決しなければならない問題を3つ挙げる。
• 解決策の提案のうち、問題の解決に最も重要かつ実現可能なものはどれか。
• 目標達成までにどれくらいの期間を要することが予想されるか。
• 目標達成に向けて、リーダーとスタッフはどうすればお互いに協力できるか。
• 最優先にすべき問題はどれで、どれを後回しにできるか。
• 次回のセッションの始まりに、提案を発表するのは誰か。