セッション4. 専門的養育の実践アプローチ:
ケアに対する子どもたちの反応:健全な愛着パターン
実践内容
- 現在の「日課的な仕事」と「つながりを教える仕事」のバランスを理解する
- 安心できる養育者行動をプロとして実践するスキル
- 安心できる養育者のやり方を認識して実践する
セッションの主題
セッション2では、愛着行動と、養育者が子どもたちに安全基地をどのように与えればよいかについて学びます。 このトレーニングセッションでは、子どもたちが安心できる養育者の具体的な行動と、それに対して子どもたちがどう反応するかについて学びます。 子どもたちが安心した上で、周囲と交流し、遊び、学ぶことができるようにするために、養育者はどのように振る舞えばよいのでしょうか。 また、子どもたちは早期に分離への対処の仕方を覚えます。 子どもたちの一人ひとりが、人生最初の養育者から離れること(分離)とストレスに耐える術を覚えますが、 基本的に子どもたちには、「愛着パターン」と呼ばれる4通りの表現の仕方があります。 そこで、このセッションでは、これらのパターンを認識するための話し合いと、子どもたちとのやり取りの中での対応するための提案を行います。
セッションの目標
このセッションの目標は、専門的養育をどのように実践するかについて理解することです。
理由とその方法
専門的養育では、子どもとの精神的かつ社会的つながりに重点を置きます。 そのため、スタッフは、それと同時に、おむつを交換したり、食事を用意したり、食べさせたりといった普段の日課をこなさなければなりません。 そこで、この「日課的な仕事」と「つながりを教える仕事」のバランスの取り方について話し合います。 スタッフと子どもたちのつながりにおいて、何をすることが重要なのかを詳しく学びます。 施設や里親に託される前に、子どもたちは、生みの親やその親戚、または他の施設の過重労働に疲れたスタッフによる育児放棄(ネグレクト)や虐待を経験してきていることがあります。 そのため、多くの子どもが、新しい環境でのケアに反応するまでに、長い時間を要することがあります。 そこで、ケアに対する子どもたちの反応、愛着パターン、子どもたちを安心させる接し方についても、このセッションで学んでいきます。