Fairstart Global - JAPAN -
家庭外に置かれた子どもたちを養育する施設スタッフおよび里親のための「フェアスタートトレーニング」

トピックC: アフターケアの準備

施設を巣立ち、自立した生活を始めることは大きな難所であり、若者が経験する孤独感は特に重圧となるため、アフターケアシステムが必要になります。 ただし、多くの国において、先進国であっても、施設を出てからの専門家によるアフターケアシステムは確立されていないという 悲しい現実があります。数多くの研究によって、アフターケアには、施設を巣立って間もない若者に極めて良好な効果があると指摘されています。

若者が施設を巣立つ数年前から、適切な機関や団体に連絡を取り、施設を巣立ってからの問題に予め対応しておくことができます。 国によっては、若者が施設を巣立ってから、その若者と定期的に顔を合わせて、日常生活に馴染めるよう支援する相談役が付くことがあります。 また、研究では、若者が施設を巣立つ際に、例えば、一つ屋根の下で専門家から日常生活についての支援を受けながら、同世代の若者たちと共同生活をするなど、最初のうちは仲間がいると、物事が円滑に進むことが判明しています。

さらに、施設を巣立ってからの自立した生活に向けて、どう備えるかについて、経験をするであろうことについての対策も含めて、若者たちと話し合うこともできます。

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