トピックB: 幼児への教え方についてのアドバイス
以下のようなことを考慮すると、対話を計画する際のヒントになります。
幼児が性に好奇心を抱くのは健全か。
- 幼児が性に関心を持つことに問題はなく、完全に正常かつ健全である。
- 乳幼児でさえも、自分の体に好奇心を抱く。
- 幼い男の子も女の子も性に好奇心を抱き、探索行動または遊び感覚で大人の性行動を真似するようなことがある。
- 幼児の性行動は正常かつ健全であるが、 子どもが性に執着することは、行動上の問題または性的虐待の兆候である可能性がある。
どのような性行動は正常か
- 幼児のマスターベーションは通常は、心配する必要はない。 好奇心が強く、そうすることで気持ちがよくなるために、子どもは自分の体に触るのである。
- 子どもがマスターベーションに没頭する場合(そうすることから注意をそらすことができないほどに)、行動上の問題または性的虐待の兆候である可能性がある。
- 幼児が「お医者さんごっこ」をして、他の子どもたちに体の部位を見せることは珍しいことではない。
- 子どもたちは裸の身体に好奇心を抱く。
- 両親が服を替えるのを見ることに興味を持つことがある。
- 兄弟姉妹に乳飲み子がいると、子どもたちは特に女性の胸に好奇心を抱き、触れたがることがある。
- 家族またはテレビで見た大人の性行動を真似することがある。 例えば、子どもたちは情熱的に抱きついたり、横になっている子どもの上に乗るといったこと。
このような振る舞いが大人にとっては性的行為のように見えても、子どもたちにとっては単に遊んでいるだけであるということを覚えておかなければなりません。
このような振る舞いにどう対応するか
- 幼児が人前でマスターベーションするときは、マスターベーションはしてもいいけれど、人がいないときにだけやるべきだと説明する。
- 子どものお尻を叩いたり、振る舞いを責めたりしない。
- その子の気をそらす。 他に面白いものを与える。
- 子どもたちが互いの体を見せ合っているところに遭遇しても、叱らない。
- 落ち着いて、他のアクティビティに子どもたちを誘導し、後でそのことについて子どもと話す。
- 他の人の体に興味を持つことに問題はないが、本来、体は人に気軽に見せないものであることを子どもに説明する。
- 子どもの振る舞いが気になる場合は、なぜ気になるのかを自問自答する。 子どもが、予想以上のことを知っているように思える場合は、子どもに話しかけて、それをどこで知ったかを子どもから聞き出す。
子どもへの性教育の仕方
- 学校をあてにしない。子どもが性について教わっているものと思い込まない。 学校での性教育は5~6年生になるまで始まらないことがあり、それよりもずっと前に、子どもたちは質問し始める。
- 家庭での性教育は、早期に始める必要がある。
- 幼児が性についての質問をしたり、赤ちゃんがどこから来るかについて疑問を持ったりすることは珍しいことではない。
- 性について質問する子どもを決して叱らない。 幼児が好奇心を抱くことは自然なことである。
- 子どもからの質問を無視しない。 子どもが理解できる言葉にして回答する。
- 小さな子どもたちは通常、単純な答えに満足する。 細部まで説明する必要はない。 子どもが大きくなるにつれて、より多くの情報を提供する必要がある。
- 性教育に関する子ども向けの本を見つけて、 子どもと一緒に読む。
- 医者に相談する。
- 子どもたちは、3歳になるまでに、性器を表現する言葉を覚える。 恥ずかしがることなく、事実をありのまま述べるように、その言葉を使う。
- 幼児に、正常な触り方と異常な触り方を教える。 誰かが異常な触り方をした場合に、子どもがそのことを大人に話せるようにしておく。
- 子どもの成長に合わせて、性について話し続ける。 性についての会話だけでは不十分である。
- 性と性的関心についての親の信念と姿勢は、子どもの性についての考え方に大きく影響する。
参照(英語): www.virtualpediatrichospital.org/patients/cqqa/toddlersandsex.shtml