トピックC: 10代の若者の参考になる対話を計画する
10代の若者に説教したり、性行動の結果について脅したりしないことが重要です。 信用できる雰囲気を築くことから始めて、率直にアプローチし、献身的愛情や自然かつ健全な性的関心の前向きな要素に注目すると円滑にことが運びます。
前向きなアプローチとして、性的関心のリスクを知った上で、健全な恋愛をすることについて話をします。 トレーニングセッションで学習したつながりを教える仕事の経験を活かして、恋愛についての率直な対話のアプローチに応用するとよいでしょう。
以下のことを参考にしながら、10代の若者グループと、または個別に、1時間のセッションを月1回設けるとよいでしょう。
1時間のセッションを計画するときには、以下の質問についてよく考えてください。
- どのようにして、10代の若者に諭すような気持ちで冷静にありのままを話すか。
- 恋愛の喜びとトラブルを説明するために、自分の幼少期や思春期の経験からの話をどう活用すればよいか。 どうすれば、10代の若者に人間の本能的な課題と恥ずかしい問題を説明きるか。
- 尊重する、「ノー」を「ノー」と理解する、唐突および残酷になる代わりに敏感になる、恋愛相手のプライバシーを尊重するといった性的関心に関係する基本的なルールを、どのように教えるか。
- 子どもたちが希望、夢、異性との恋愛について話すきっかけとなるように自分の経験を活用できるか。
- 避妊について話し始める前に、10代の若者の緊張を解すために笑わせて、違和感のない雰囲気を作れるか。
- セッションをまとめる際に、どうすれば、人付き合いの自然かつ健全な側面に関心を引きつけられるか。
- 子ども同士の関係または恋愛で問題に直面したときに、スタッフは子どもたちが相談できる存在であることを示すと同時に、助言できるよう準備しておくには、どうすればよいか。 どのようなことが、必要なときに助けを求めたり、相談したりするのを躊躇させるかについて、子どもたちにどう問えばよいか。
- 両親、他の10代の若者、スタッフ、スポーツトレーナーなどによる虐待について子どもたちから告白された場合に、どのように反応するべきか。
- 話し合いの際に男子と女子にグループ分けするべきか。
- 性教育に取り組むということを周囲(上司を含む)にどのように伝えればよいか。また、そうすることについて非難される危険性から身を守るにはどうすればよいか。
何回かセッションを実施すると次第に、10代の若者が肉体的な課題について話し合うことに、より安心し、違和感が無くなり、スタッフの率直さを受け入られるようになることでしょう。 そうすると、具体的な話し合いを始めることができ、避妊、性感染症などのトピックについて教えることができます。