トピック B:日常習慣的な教育スキルのサポート
学校での授業や活動についていくために必要なスキルを 乳幼児のうちから身に着けるには、どうすればよいのでしょうか。それには、日常的な活動、遊戯、および付き合いを通じて、学習に必要な基礎を養うことができます。
日常の活動計画
基礎を養うには、日常の活動計画にさまざまな活動を数多く取り込むことが有用な手がかりとなります。子どもたちが集中力の問題を抱えている場合は、集中を要する短時間の活動に小休止を入れるといった工夫をするとよいでしょう。例えば、20分間の活動でも、8分ほどで集中力が続かなくなってしまう子どもたちがいる場合は、活動時間を8分間にして、5分間の小休止を入れます。どのような活動にどれくらい集中できるのか、子どもたちを観察してから、活動の計画を立てるとよいでしょう。
活動の提案
ここで、いくつかの活動を紹介しますが、お互いにアイデアを出し合い、子どもたちの成長を促す独自の活動も考えてみてください。子ども向けの昔からよくある遊びや歌の多くは、基本的な機能を高める効果が最も高いのもまた事実です。地域の伝統的な舞踊には、体を動かす、協調する、集中する、記憶する、指導に従うといった要素が組み合わされています。子ども向けのよくある手遊び歌にも、手の動きをコントロールする要素があります(例:「グーチョキパー」「おべんとうばこのうた」)。童謡。歌詞を覚えることは記憶力を養うためのよいエクササイズです。
重要なのは、日課的な仕事をしていても、これらの機能の発達を促す方法で子どもと心を通わせることができるということです。
仕事の前のつながり作り、アクティビティ前のふれあい 1/5
子どもとつながりを確立してから何かを始めるというルールを活用することもできます。
例えば、絵本やおもちゃに子どもの興味を引こうとする場合、子どもの目と注意をスタッフ自身に引きつけて、安心感を与えてから、その絵本やおもちゃを子どもに見せるとよいでしょう。このようにすると、探索行動と学習の支えとなるミニ安全基地を作ることができます。
乳幼児の場合:このビデオでは、養育者が赤ちゃんに頻繁に触れている様子が見て取れます。養育者が赤ちゃんに触れながら、赤ちゃんが養育者に目を向けて、興味を示し、アイコンタクトが持てるようにしています。また、養育者の声は養育者が感じていることを表し、養育者の言葉はその感情に相当します。赤ちゃんが感じていると思うことを、言葉にして話しかけます。長い目で見ると、これは、赤ちゃん自身が何を感じているかを知ることに役立ち、それを他の人に説明するということにつながっていきます。
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幼児以上:座って話すとき(子どもの目の高さで話ができるように膝立または椅子に腰かけて)に、子どもの手を握ってまたは肩に手をあててから、これから一緒に何をどうするかを話して、アクティビティに取り掛かります。
何をする場合でも、その度に、その子どもの集中力が長続きするように、子どもの関心が少しずつ長くなるように工夫します。
例えば、食事のときに、「あら、この一切れのお肉は噛むのがちょっと大変ね、塩の味が強いと思わない?この味は好き?それとも好きじゃない?」
または[この本は厚いわね、触ってみて。この絵には何色使われているか分かる?一緒に数えてみましょうか?」といった切り出し方をします。
これはまた、物事の微妙な違いでさえも、子どもが感じて理解できることに注意を払う能力を支えます(美的感覚)。
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これらのエクササイズは、遊び感覚で楽しめるものでなければなりません。
これらのエクササイズはもちろん、グループエクササイズで実施することもできます。乳児または幼児のグループが養育者を中心に半円状に床に座り、養育者と一緒に歌ったり、養育者がしていることを真似したり、養育者が手にしているものについての話を聞いたり、童話を聞いたりすることができます。
養育者は子どもたち全員が、養育者のしていることに興味を持って集中できるようにします。1度やったことのあるアクティビティを再び行うときは、「どうやって遊んだか覚えている人はいるかな。どうやって遊んだか説明できる人はいるかな?」と記憶を思い起こさせるようにするとよいでしょう。
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顔の認識を促すために、赤ちゃんと「いないいないばあ」をして遊ぶ。這い始めた赤ちゃんにおもちゃを見せて、それを隠して、探させる。歩き始めた赤ちゃんとも上記同様の遊びをしたり、かくれんぼをしたりする。これには、目に見えるところに養育者がいなくても、養育者はそばにいるという安心感を子どもに与える効果がある。子どもたちに何かを見せて、それを隠す。その見た目、色、重さなどがどうであったかを子どもたちに問い、説明させることで、記憶力と認識力を養う。
身の周りのものを複数個、床に並べて、子どもたち一人ひとりに順番に質問する。これを通じて、自分の番が来るまで待つということを覚える。「○○ちゃん、大きいのはどっちかな?小さいのはどっちかな?」「○○くん、四角いのはどれかな。丸いのはどれかな?」「○○ちゃん、触ってみたときに、柔らかいのはどれかな、硬いのはどれかな?」「○○くん、このおもちゃの上にこのおもちゃを乗せたら、どうなると思う?」
このような遊び方をすると、(順番が来るまで待つということを通じて)不満に対して我慢するということを覚えたり、(何かの上に何かを乗せることを通じて)物事の相関を予想したり、(柔らかいもの、硬いもの、冷たいもの、温かいものなど)物の感触の違いを覚えたりすることができます。
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相関していることを子どもたちが学べる遊び方をする。「みんなで壁に沿って一列に並びましょう。私のところに、一番ゆっくり動いて来た人に、ご褒美をあげるわよ。」、- 「私のところに、一番速く来た人に、ご褒美をあげるわよ。」、- 「私のところに、後ろ歩きで、一回も後ろを見ないで、一番速く来た人に、ご褒美をあげるわよ。」、- 「私のところに、三番目に来られた人に、ご褒美をあげるわよ」
養育者が顔の表情をわかりやすく変えて(怒っている顔、悲しい顔、嬉しい顔、不思議な顔、泣いている顔、聞いている顔など)、子どもたちに、その感情を言い表す言葉を考えさせる。
子どもたちに、他の子どもたちが、どう感じているか、何を考えているかを想像させる遊び方もある。例えば、「動物ものまねクイズ」のように、動物のものまねをしている子どもに、他の子どもたちが「足は何本あるのか」、「歯はあるか」、「水中の生き物か、それとも陸上の生き物か」といったことを質問して、養育者がそれに「はい」または「いいえ」で答え、最終的に子どもたちの誰かが言い当てるというゲームをする。