トピック:愛着と喪失 - これについてどれくらい理解しているか?
この知識を仕事にどう活用するのか?
このトレーニングプログラムの開発と試行には、親許で暮らせない乳幼児の養育に携わっている欧州5ヵ国の施設および里親が実際に参加しました。科学的な根拠や発達心理学の知見がプログラムの一部に組み込まれ、この知識を実用的な推奨事項や、良質の養育、提案、および実践のビデオという形で表現しています。
学習セッションでは、スタッフとインストラクターが協力し、インストラクターが画面に表示するセッションの内容と理論を学んでいきます。
両親を失った子どもたちの多くに、「行動上の問題」が見られます。例えば、
養育者にしがみついて離れない、発作的に激しく怒る、言うことを聞かない、否定的なまたは無気力な態度、拒食または過食を続ける
情緒面では、
孤独感、抑うつ、不満、自尊心の低下
といったことが見受けられます。これらの振る舞いは、養育者の喪失に対する子どもたちの反応と、その悲しみを乗り越える方法を発達させてその状況を克服しようとするメカニズムを知ることで、はじめて理解できます。
これを理解するための最適な方法は、スタッフ一人ひとりの幼少期の体験とそれ(愛着と喪失の問題)をどう克服しようとしたかを探る「解読図」を作ることです。
養育者から「離れる」ということは、負の影響だけをもたらすものではなく、本来、人を強くするものであり、その経験を通じて、人生のストレスを克服する新たな方法を探すための想像力が養われていきます。
愛着を感じている人との辛い別れは誰にでもあることで、人生にはつきものです。