日々の実践と病院モデルの比較 4/4
グループでの話し合い
20分間2つのグループ(グループAとグループB)に分かれて、20分間の話し合いをします。グループAは病院モデルの実践を見直し、グループBは病院モデルの価値観リストを見直します。つまり、自分の施設/里親家庭で推進したい実践と価値観に置き換えます。
グループAのための質問
病院モデルの実践チェックリストをもう一度見ます。
実践の各項目を、自分の職場で可能な限りの最善の実践に置き換えます。これには、各項目について、新しい文章を考えて、置き換えます。
改善したいと思っていても、それが現時点で非現実的なことであれば、ここに置き換える実践としては適切ではありません。今回と次回のセッションの間で、改善できる可能性のあることを考えてください。
例:
「日課は作業スケジュールに厳密に従う。日課に集中し、子どもたちとつながりを作ったり、対話をしたりすることはない。」
という項目を、
「子どもたちとのつながりを作る仕事に力を入れる。日常的活動の側面で健全な養育者の振る舞いを実践することに取り組み、子どもたちに食事を与えたり、子どもたちのおむつを替えながら、子どもたちに話しかける。」
という文章と置き換える。
例:
「スタッフは病院の制服のようなユニフォームを着ている。」
という項目を、
「徐々に、制服を廃止にして、子どもたちがスタッフそれぞれを認識できる個性のある私服に変えていく。」
という文章と置き換える。
(注意:制服は、感染症の拡大を防ぐことはできません。感染症や寄生虫を防ぐ一番の方法は、1日に3回子どもの手を洗い、うがいを実施し、哺乳瓶を殺菌消毒することです。子どもの手が口に触れると、感染しやすくなるため、頻繁に手を洗うと防ぐことができます。この実践によりデンマークの幼稚園では劇的に感染症が減りました。)
グループBのための質問
病院モデルの価値観チェックリストをもう一度見ます。
価値観の各項目を、自分の職場で可能な限りの最善の価値観に置き換えます。これには、各項目について、新しい文章を考えて、置き換えます。
改善したいと思っていても、それが現時点で非現実的なことであれば、ここに置き換える価値観としては適切ではありません。今回と次回のセッションの間で、改善できる可能性のあることを考えてください。
例:
「子どもたちとの社会的/個人的なつながりは有害とみなされる。スタッフが子どもたちと仲良くしたり、精神的な愛着をスタッフに抱かせたりすると、子どもたちは心を痛めるか、または甘やかすことになる。」
という項目を、
「人とのふれあいや愛着対象者なくして、子どもたちを健全に育てることは不可能である。そのため、子どもたちがスタッフと個別にふれあえるようにすることで、この価値観を支える。」
という文章と置き換える。